こちら、あきいち視点です

映画見て思った事、日々の事などをメモ代わりに書ければと

ドラえもん のび太の新恐竜 を見て(ネタバレあり感想)

映画ドラえもん のび太の新恐竜 (てんとう虫コミックス)

ドラえもん映画は毎年楽しみにしていて

のび太の恐竜2006から欠かさず毎年見ています

 

今年はコロナの影響でまさかの半年近い延期となりガッカリしていましたが

毎週テレビ放送のドラえもんで、オープニング映像に新恐竜要素を入れてきたり、エンディングでMr.Childrenの歌と共に映画の映像を見せるなど

上手く期待を途切れさせない様に頑張ってくれてました

 

実は毎年、なるべく期待しないようにしよう、、、

エンディング後の予告が一番楽しみな時間だから、そこを期待して行こう、と思って観に行っています

期待が大きすぎるとガッカリした時のダメージがデカいからです

ただ、今年は焦らされた分期待も大きくなってしまっていました

 

いざ当日!仕事は夏季休暇を取り

最寄りの映画館で朝イチの上映を観に行きました!!はたして、、、

 

あ因みにここでの感想は

思いっきりネタバレをしていくつもりなので

見るまで内容を知りたくない人は読み進めないようにお願いします

 

新恐竜は、、、

気になる点はあるが

大いに楽しめる傑作

だと思いました!

 

アニメーションについて

とにかくアニメーションがめちゃくちゃ良い

キューとミューの小さい生き物感がよく表現されていて、のび太の部屋で好き勝手に遊ぶシーンなどペット飼ってる人なら、そうそう小さい動物ってこうだよね、的なのが感じられるのでは無いかなと

2匹がじゃれ合うシーンはよく動くこと動くこと、動くのに作画が安定してるのもとても良かった

まぁ、最近のドラえもん映画は作画のクオリティが高く安定しているので毎年凄いなぁと思います

(キャラデザの好みはあるでしょうが、、、)

みんなのアクションや表情、ちょっとした仕草にもこだわりを感じ、純粋にアニメーションを観ているだけでも楽しめる作品になっていると思います

 

恐竜について

のび太の恐竜」の時代から現在にかけて新しく分かった恐竜についての情報を取り入れ、現代風にリブートしたのが今作「のび太の新恐竜」だと思っています

今の知識や情報でお話を作るとどんな話ができるか?がスタートになっているのが、再度恐竜を題材にする意味がちゃんとあって良いと思いました

映画ドラえもん のび太の恐竜

 

2006の時にも少しアップデートされてはいましたが

今作は大きく「進化」について描かれており、いずれ絶滅では無く現代に繋がっていると希望やロマンに落ち着いている辺りが現代風な話になっていて良かったです

映画ドラえもん のび太の恐竜2006

 

オープニング映像が、ドラえもん要素が無さすぎて、ある意味ドラえもんの映画のオープニングで無くても成立する素晴らしい出来なのも良かったですw

生物の進化の過程を迫力あるCGで描かれており、今から恐竜の映画見るんだァ!とワクワクさせられました

主題歌の都合(TVドラの主題歌が宝島の時の歌になっている、等)もあるのでどうなることかと思いましたが、これはコレで良かったなと

(来年どうするのかが見ものですが)

 

作中の恐竜も基本的にはCGで描かれ

リアルさを感じられる出来になっていました

個人的には2006のような手描きのテイストの方が好きではありますが、、、

友チョコ(今作のひみつ道具)を使った相手だけ手描き(キャラクター化)になるという差別化にも使われており、上手く落とし込んだなと感じました

 

主題歌

冒頭にも触れましたがなんと今年はMr.Childrenが担当!

ありそうでなかった組み合わせです

CMやテレビ放送のエンディングで聞くだけでも素晴らしい曲

本編中の挿入タイミングも気持ちよく

テレビ等では聞けなかったパート(Aメロ等)の桜井さんの声が優しく、力強く、聴きごたえのある曲でした

Birthday/君と重ねたモノローグ

(birthdayのジャケットですが、真っ青w)

 

ストーリーについて

序盤

冒頭は「のび太の恐竜」ベースに少しダイジェスト気味に展開

タマゴの発見の仕方がたまたまやん!というツッコミは入れたくなりました、むしろ他の誰かが掘り返して放置してたレベルだったので、そこはせめてのび太が掘って欲しかったなと、、、

生き物を育てる、そこに向き合うのび太の演出はピー助の時よりリアルさが増してるなと思いました

何を食べるのか自分で調べる所も一生懸命さがでていたし、夜具合が悪くなって吐いた時に、どうしようどうしようとなるのは子供が居る人には経験があるのでは無いでしょうか、あの辺は親目線で見てしまいますね

 

のび太の恐竜」と同じく白亜紀に返そうという流れになります

一度タイムマシンの誤操作で1億年前に行ってしまうのは、伏線貼りに行ったな、というのが分かってしまったのでもう少し上手く出来ればなと思いました

が、この展開(伏線)が個人的には好きなタイプなので、まぁ良しです

 

中盤

キューとミューの仲間を探す冒険感、タマゴ探検隊の見てて楽しい小道具感もワクワク出来る点でした

 

怪しい奴ら(キムタク、渡辺直美)も出て来始め、こいつらがどう関わってくるか、更にワクワク。

予告では猿の姿しか出て来なかったキムタク

人にもなれるのね、と驚き

キムタクの演技もハウルの頃より全然気にならない演技でとても美味かった!

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問題のシーン

キューとミューの仲間を探して行くうちに、仲間を追い詰めていたであろう飛竜に襲われ海に落ちるシーン

予告を見た時にフタバリュウ(フタバスズキリュウから名前が変わったらしい)が助けに来てるシーンがあり、ピンクのボールも少し映っていたのでまさか、、、!と思っていたら

ホントに出て来たピー助、、、!

キューとミューの種族を調べる時に宇宙大百科を使った際、一瞬ピー助が映ったのは良いファンサービスだと思ったが

まさかまさかそのまま出してくるとは、、、!

隣の席のおじさんはグズグズ涙ぐんでいましたが、自分は少し混乱してしまいました

こののび太はピー助を育てた経験がある、、、?だとしたら序盤の振る舞いは明らかにおかしい、周りの皆も明らかにピー助を覚えてない振る舞いだったし、、、どゆこと??

でもこれは無理やりなファンサービスだなと納得させました

あのシーンののび太は気を失っており、小さいピー助もぼやっとした幻想的な表現、これは観客の記憶を表してるのだな、、、と

のび太パラレルワールドっぽいのでピー助の事は分からないだろうけど、のび太を通して僕達観客はまたピー助に再会出来た、という喜び

に留めておこうかなと、だって辻褄合わないですからね、時代も違うし

強いていえばピー助の子孫が助けてくれたのかな、という解釈でしょうか

2回目見る時に確認しますが、実際にのび太を助けたフタバリュウは声を出してないので

エンドロールの「ピー助:神木隆之介」はあのぼやっとした記憶演出の小さいピー助の事なのかなと思えばまぁ、、、

 

実は「新恐竜」が発表された時に一番気にしてた事は、恐竜の映画(しかも冒頭のあらすじが似てる)をやる事によって、ピー助の「恐竜」が無かったことになってしまわないか?

上書きになってしまうのでは?という事でした

ファンサービスという形ではあれ、あのような形でピー助を出してくれた事によって、ピー助はちゃんと居るんだ、と思えるようになれたのが一安心でした

 

島に着いてから

キューが飛べない事によって仲間に迫害されるシーン

中々劇的な演出(白バックでスローで殴られる)もあり、相手のオスも他の仲間恐竜と違って荒々しく表現されてて、差別コエーって思いました

そこから特訓するシーンがあるのですが

のび太に強要されるような形で特訓していたので、中々複雑な気持ちに、、、

とはいえのび太も自分が出来ない子なのが分かってて言ってしまっているのもあるんだろうなぁと、中々難しいシーンだなと思いました

1度は逃げたキューも自主的に練習していた事から、飛びたい気持ちはあるんだな、と

のび太もそこで逆上がりの練習をはじめ、頑張る姿を見せ一緒に頑張る、というのは不器用なのび太なりの分かりやすい表現だなぁと

 

しずかちゃんがのび太にひと声かけるシーン

予告でもチラッと映ってましたが、結婚前夜から引用したセリフなのはどうなのかなぁと思いました。脚本の川村元気さんは宝島の脚本もやられていたのですが、そちらでも結婚前夜のセリフ引用があったからです。いいセリフだろうけど使いすぎでしょ?と

あとしずかちゃんが、人の痛みうんぬんを自覚してたら、結婚前夜の時のお父さんから言われる言葉にハッとさせられるのがおかしくなってしまいません?

あれはしずかちゃんのお父さんが、のび太の事をそうやって認めてくれていた、というのがいいシーンな訳で、、、

宝島の時はまぁあれはあれで良いかなと思ったけど、2作連続はちょっと使いすぎですよね、、、

映画ドラえもん のび太の宝島

 

キューとミューなのですが(主にキューなのですが)映画全般的に擬人化され過ぎてるのは人によって好き嫌い別れるところかなと思いました、特にこの練習してるシーンではのび太と背中合わせで座って、指切りするシーンがあり、のび太がやらせたんだとしても人っぽすぎるだろ!とは思いました

もう少し動物っぽく演出して欲しかったなと思いました

(ラストの飛ぶ所とかも特に)

あと、ミューがあっさりめに扱われてたのも少し可哀想でしたね、キューが手のかかる子なのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、キューと比較される為にいる感じなので、上手くやれば双子じゃなくても話を成立させられたのでは?とも

 

後半

キムタクと渡辺直美はタイムパトロールだった!はぁー!悪そうに見せてタイムパトロールパターンは新しい!これは良い裏切りでした!

そしてのび太達が時空犯罪者として捕まりそうになる!!

ここも個人的には1度はやって欲しかった展開だったので、おぉー!と少し喜びました

今までの映画で時空犯罪者を捕まえるのに手助けしてたドラえもん達ですが、そもそもドラえもん達も時空犯罪者レベルのことしてるよね?って思ってたので、そうそう、ドラえもん達も取り締まらないと!って

 

からのチェックカード!!

TPぼん好きな自分としては、おー!それも出てきたか!と

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のび太が特別な存在である設定が追加されてしまった訳ですが(まぁこの映画だけでだろうけど)

これも昔から、のび太ドラえもんが居ないと地球救われてないよね?日本誕生してないよね?とか思ってたので、特別な存在なのは明らかだと思ってました。だからそれをストーリーに絡めてきたのは中々面白い、というかやっとやったかーくらいに思いましたw

まぁ1度しか使えないとは思いますが

ここからどう絶滅に対しての行動をするのか?を見守るタイムパトロールと観客がリンクする感じは楽しかったですね

(タイムパトロールなのに歴史把握してないのかよ、とツッコミ入れる人もいそうですが)

 

空間移動クレヨン

モンストでドラえもん映画コラボした時に何となくこれがキーアイテムだろうな、竜の騎士みたいにコレで救うんだろうなと予想してたら当たってしまいましたw

クレヨンを協力しながら引くシーンは中々良かったですね!!

 

キュー飛ぶ!

のび太のピンチに飛ぼうとするキュー!

予告やCMであれだけ見せられたら、のび太の為に飛ぶんだろうなーとは思ってましたが

あそこまでボロボロに苦戦しながら飛ぶとは思ってなかったので、頑張れ頑張れ!!!と素直に思える演出になっていたと思います

人によっては感動の押しつけが気になるところかもしれませんがw

新しい事を出来るようになる、進化するのはそれだけむずかいし事だし、痛みや努力を伴うのだなと言うのをキューの飛び立ちに少し感じることが出来たので個人的には良かった点です

 

飛べるようになったキューに対して、キムタクが「あの無様な動きは羽ばたきの予兆だったのか!」みたいなこと言ってくれたので気付いたのですが、キューは他の仲間と同じになった訳ではなくてマイノリティーを磨きあげることが出来た、という事なんですね

これ結構大事なのでもっとわかりやすく表現して欲しかったところです

途中で他の恐竜と飛び方が違う!みんなはそんな動きしてないよ!とのび太が厳しく言うシーンがあるのですが、それとは別に明らかに滑空しか出来てない感じに表現して欲しかったです

島に着いた時、他の仲間はかなり自由に飛んでるように見えたので、もう飛べるもんだと思ってました

 

別れ、逆上がり

ドラえもん映画のラストと言えばのび太がサブキャラの名前を泣きながら叫ぶという、お決まりシーンがあるのですが

今回はのび太からは別れを言わないように去ろうとしていたのが良かったと思いました

結局2匹が来ちゃうのですが、キッパリ別れを決めていると言うのが良かったですね

毎回叫ぶのは演出的にも飽きるので色々な形でやってもらいたい所です

 

終わり方も中々良かったと思います

人知れず逆上がりにチャレンジして

とてつもない何かがあるわけでもなく、ふと、「出来た、、、」と呟く

成長は劇的な感動ばかりではなく、ふとしたタイミングで出来ることもある、、という感じて良かったです

もちろんその成功の影にはキューとの約束やキューが飛べるようになった事が起因してるとしても

それはのび太の中にだけある事なのです

中々渋め、でもじんわり感動できる良い締めでした

 

ただ逆上がりとキューの飛び立ちには少し考えた点がありました、それはのび太が親としてまず無理を成功させるところをキューに見せるべきだったのでは?という点です

のび太がキューの親であり、できないを頑張るお手本として先に逆上がりを成功させ、キューがそれを見て自分も飛び立てる!が本来親としてやるべき事かなぁと、、

、、、と思ったのですが、これはキューの物語ではない、と思い直しました

あくまでものび太の(ちょっとした)成長を描いた物語なのだから、キューに触発されて逆上がりが出来るようになった、で良かったのかなと

 

のび太の恐竜2006」の終わり方、のび太の「うん、ちょっとね、、、」が、メチャクチャよい終わり方で好きなのですが

それに次ぐ終わり方になっていたかと思います

 

おわり

気になる点を結構書いたので、評価的にはどうなの?と思われるかもですが

最初に書いた通り、気になる点はあるけど良い所が多いので好きな作品になりました

2回目も見に行きたいし、旧作と合わせて見比べたりする楽しみ方も出来るな、と

リメイク作品に言える事なのですが、あまり変化なく綺麗にしただけなら旧作だけ見ればいいなと思ってしまう派です

リメイクしたタイミング時代での情報のアップデートや意識のアップデートで加わり、それを旧作と比べるという楽しみが出来るのが両作にとっても良い事だなと思っています

恐竜に関しては、初代、2006、新恐竜と3作それぞれに良さがあってとても良かったと思います

あ、1点新恐竜で残念なところは、ネタ的に竜の騎士がリメイク出来なくなってしまったのでは?という点ですね

映画ドラえもん のび太と竜の騎士

 

初めてしっかり映画の感想を書き記してみました

子供の頃も読書感想文とかも苦手だったので

とりあえず映画のストーリー順に書き記してみる形にしてみました

読みずらい点あったかと思いますが

読んでくれた方ありがとうございました

 

さて、来年は予告を見た感じ「小宇宙戦争」のリメイクになりそうですね

映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争

パロディー部分はそのままやれるのか?

変更点はどのくらいあるのか??

しずかちゃんの牛乳風呂はあるのか???

今から楽しみですね!

三月公開なら半年程度で見れてしまうのか、、、?スタンド・バイ・ミー2が三月になりドラえもん映画は夏映画になるのか?

等も気になる所です

 

では今回はこの辺で

また次のドラえもん映画か

近いうちに観た映画で語りたくなったら記事書いてみます!

 

映画ドラえもん のび太の恐竜

映画ドラえもん のび太の恐竜2006

大長編ドラえもん1 のび太の恐竜 (てんとう虫コミックス)